[プレイレポ]「鬼武者 Way of the Sword」,多彩な技を駆使して強大なボスと真っ向勝負。スリリングな駆け引きが熱い剣戟アクション
カプコンより2026年9月4日に発売される「鬼武者 Way of the Sword」は,シリーズ20年ぶりの完全新作だ。過去作の知識は一切必要なく遊べる,独立した新作のチャンバラアクションといっていい。 今回,発売に先駆けて本作にじっくりと触れる機会を得た。シリーズが20年の時を経て,どのように生まれ変わったのか。その手触りを中心に紹介していこう。未完成の宮本武蔵が歩む剣の道仲間との出会い,そして宿敵・佐々木巌流 本作の主人公は,若き宮本武蔵だ。最強を目指して京都に乗り込んだ武蔵だが,謎の異形「幻魔」に殺されてしまう。地獄に落ちかけた武蔵は,そこで出会った白装束の男から,超人的な力を得られる「鬼の篭手」を装着され,現世に蘇る。あくまで自力で強くなることにこだわる武蔵は,鬼の篭手の力を邪道と考え,外す手段を探そうとするが,幻魔は容赦なく襲い掛かってくるのだった。 宮本武蔵といえば剣聖のイメージも強いが,本作の武蔵はまだまだ未完成の喧嘩屋的な男である。望まずして力を得た武蔵は,鬼の篭手に宿る「鬼の佳人」や,幻魔を倒す力を求める出雲阿国と衝突するのだが,徐々に分かり合い,やがて自分なりの剣の道を見出していく。アクションゲームとしての楽しさが強調される本作だが,そんな武蔵の変化がじっくりと描かれるところにも,物語としての面白さがある。 そして,武蔵のフェイスモデルは名優・三船敏郎さんだ。整った決め顔ばかりではなく,驚いたり,ぎょっとしたり,眉をひそめたりと,表情が実に人間らしく,粗野な武蔵らしさを感じさせるのが魅力的で,カットシーンでも目が離せない。実在する俳優ならではの顔や表情の情報量には驚かされるし,声を当てる細谷佳正さんの熱演とあわせ,本作の武蔵はこの人しかいないと思えるのである。 そして,武蔵を取り巻く人々も魅力的だ。鬼の佳人にしろ,阿国にしろ,芯の強い女性であり,武蔵と堂々とやり合う姿が心地よい。同じく鬼の篭手を持つ小野篁は,武蔵とは違ってその力を受け入れている人物だが,その豪快さにはほれぼれとする。 特に印象的なのが佐々木巌流(佐々木小次郎)だ。過去に自分を負かした武蔵に付きまとい,悪びれもせず「負けたと思っていない」と言い放つ,執念深い男である。彼も鬼の篭手を手に入れて蘇るが,武蔵とは対照的にその力に酔いしれ,さらなる強さを求めて人の魂まで喰らってしまう。正反対の武蔵と小次郎という図式は,宮本武蔵を題材とした物語の定番ともいえるが,そこに鬼や幻魔といった伝奇的な要素が加わることで,本作ならではの魅力が生まれていると感じられた。命のやり取りを思わせる緊張感多彩なシステムが生み出す剣戟の奥深さ ここからはアクションゲームとしての魅力を見ていこう。すでに体験版が配信され,幾度かの試遊記事も公開されている本作だが,本編にはまだまだ明かされていなかった深みがあった。さまざまなシステムを駆使して幻魔とやり合う,遊びごたえのあるアクションこそが,本作の大きな魅力であると感じられたのだ。 本作はいわゆる「死にゲー」の類ではない。ゲームとしては強い武蔵の活躍を楽しむという内容だし,難度もストーリーを追う「物語」と,アクションゲームが得意な人向けの「剣戟」をいつでも切り替えられ,「物語」を選んだ際のペナルティも特にない。道中に敵の不意打ちや即死するような罠はなく,水中に落とされたり,崖から落ちたりしても,わずかなダメージを受けるだけですぐに復帰できる。 ボスに何度もやられることはあるものの,これはアクションゲームとして普通の体験といえる。死にゲーという言葉が広く使われるようになって以降,ゲームの難度を説明することが難しくなっているが,本作については「繰り返し挑戦し,戦い方を学ぶことで難関を突破する正統派のアクションゲーム」と表現するのが近いだろう。そして,「剣戟」難度でゲームを進めた際のボス戦は,なかなかに遊び応えがある。 特にボス戦はとてもよくできており,戦うこと自体が楽しい。筆者などは,新たな能力や武器が手に入るたびに練習モードでボス戦を繰り返し,気がついたら時間がすっ飛んでいた。用意された遊びそのものが面白いので,ゲーム内報酬などなくても自発的に遊んでしまうというわけだ。このプレイレポートの続きはhttps://www.4gamer.net/games/865/G086595/20260901003/で!
カプコンより2026年9月4日に発売される「鬼武者 Way of the Sword」は,シリーズ20年ぶりの完全新作だ。過去作の知識は一切必要なく遊べる,独立した新作のチャンバラアクションといっていい。
今回,発売に先駆けて本作にじっくりと触れる機会を得た。シリーズが20年の時を経て,どのように生まれ変わったのか。その手触りを中心に紹介していこう。
仲間との出会い,そして宿敵・佐々木巌流
本作の主人公は,若き宮本武蔵だ。最強を目指して京都に乗り込んだ武蔵だが,謎の異形「幻魔」に殺されてしまう。地獄に落ちかけた武蔵は,そこで出会った白装束の男から,超人的な力を得られる「鬼の篭手」を装着され,現世に蘇る。あくまで自力で強くなることにこだわる武蔵は,鬼の篭手の力を邪道と考え,外す手段を探そうとするが,幻魔は容赦なく襲い掛かってくるのだった。

宮本武蔵といえば剣聖のイメージも強いが,本作の武蔵はまだまだ未完成の喧嘩屋的な男である。望まずして力を得た武蔵は,鬼の篭手に宿る「鬼の佳人」や,幻魔を倒す力を求める出雲阿国と衝突するのだが,徐々に分かり合い,やがて自分なりの剣の道を見出していく。アクションゲームとしての楽しさが強調される本作だが,そんな武蔵の変化がじっくりと描かれるところにも,物語としての面白さがある。
そして,武蔵のフェイスモデルは名優・三船敏郎さんだ。整った決め顔ばかりではなく,驚いたり,ぎょっとしたり,眉をひそめたりと,表情が実に人間らしく,粗野な武蔵らしさを感じさせるのが魅力的で,カットシーンでも目が離せない。実在する俳優ならではの顔や表情の情報量には驚かされるし,声を当てる細谷佳正さんの熱演とあわせ,本作の武蔵はこの人しかいないと思えるのである。

そして,武蔵を取り巻く人々も魅力的だ。鬼の佳人にしろ,阿国にしろ,芯の強い女性であり,武蔵と堂々とやり合う姿が心地よい。同じく鬼の篭手を持つ小野篁は,武蔵とは違ってその力を受け入れている人物だが,その豪快さにはほれぼれとする。
特に印象的なのが佐々木巌流(佐々木小次郎)だ。過去に自分を負かした武蔵に付きまとい,悪びれもせず「負けたと思っていない」と言い放つ,執念深い男である。彼も鬼の篭手を手に入れて蘇るが,武蔵とは対照的にその力に酔いしれ,さらなる強さを求めて人の魂まで喰らってしまう。正反対の武蔵と小次郎という図式は,宮本武蔵を題材とした物語の定番ともいえるが,そこに鬼や幻魔といった伝奇的な要素が加わることで,本作ならではの魅力が生まれていると感じられた。
多彩なシステムが生み出す剣戟の奥深さ
ここからはアクションゲームとしての魅力を見ていこう。すでに体験版が配信され,幾度かの試遊記事も公開されている本作だが,本編にはまだまだ明かされていなかった深みがあった。さまざまなシステムを駆使して幻魔とやり合う,遊びごたえのあるアクションこそが,本作の大きな魅力であると感じられたのだ。
本作はいわゆる「死にゲー」の類ではない。ゲームとしては強い武蔵の活躍を楽しむという内容だし,難度もストーリーを追う「物語」と,アクションゲームが得意な人向けの「剣戟」をいつでも切り替えられ,「物語」を選んだ際のペナルティも特にない。道中に敵の不意打ちや即死するような罠はなく,水中に落とされたり,崖から落ちたりしても,わずかなダメージを受けるだけですぐに復帰できる。
ボスに何度もやられることはあるものの,これはアクションゲームとして普通の体験といえる。死にゲーという言葉が広く使われるようになって以降,ゲームの難度を説明することが難しくなっているが,本作については「繰り返し挑戦し,戦い方を学ぶことで難関を突破する正統派のアクションゲーム」と表現するのが近いだろう。そして,「剣戟」難度でゲームを進めた際のボス戦は,なかなかに遊び応えがある。
特にボス戦はとてもよくできており,戦うこと自体が楽しい。筆者などは,新たな能力や武器が手に入るたびに練習モードでボス戦を繰り返し,気がついたら時間がすっ飛んでいた。用意された遊びそのものが面白いので,ゲーム内報酬などなくても自発的に遊んでしまうというわけだ。
このプレイレポートの続きはhttps://www.4gamer.net/games/865/G086595/20260901003/で!
What's Your Reaction?